自然に対する関心と探求心を高めることを第一の目標にしている。このためには、観察・実験などを十分に行うことが必要で、あわせて科学的に探究する能力と態度を培い、科学的な自然観を育てたいと考えている。
●物理
物理的な現象について十分に観察・実験を行い、物理学的に探求する能力と態度を育成することに重点を置いている。基本的な概念や原理・法則を理解させると共に、身近な物理現象をこれらを用いて理解させ、物理的な自然観を育成したいと考えている。
物理の実験例
音楽のCDには、きれいな虹が見えることを経験したことがあると思う。CDの向きを変えると、虹の見える場所や幅が変化する。右の写真はCDの真上に豆電球を置き、真上から観察したものである。こうすると、同心円状の色の帯が観察されてとてもきれいである。写真の内側の赤い部分に注目し、その半径を測定するとCDの表面に作られている目に見えない溝の間隔を推定することができる。CDをDVDに変えると、色の帯の間隔は広くなり、溝の間隔がさらに狭くなっていることもわかる。溝の間隔を正確に測定するため、波長のわかっている赤色レーザー光線を用いた実験も行っている。このように、身近な物理現象を用いて実験を工夫して行い、理解を深めていくことを行っている。
●化学
化学的な事物・現象について観察・実験をなどを行い、自然に対する関心や探求心を高め、化学的に探究する能力と態度を育て、さらに化学の基本的概念や原理・法則を理解し、科学的な自然観を育てる。
化学Ⅰ(2年生3単位)
物質の構造、物質の状態、物質の変化
おもな実験 実験の基本操作、混合物の分離、
同素体、化学変化と物質量イオン反応、分子量の測定、コロイド溶液の性質、中和反応とpH値、中和滴定、酸化剤と還元剤、イオン化傾向、電池と電気分解
化学Ⅱ(3年生4単位)
無機物質、反応の速さと平衡、有機物質、高分子化合物
おもな実験 無機各論(1族、2族、13族、14族、15族、16族、17族、沈殿の生成と錯イオン、鉄族、陽イオン分析など)緩衝溶液、反応速度の測定、炭化水素、アルコールとアルデヒド、カルボン酸とエステル、エステルの加水分解、ニトロベンゼンとアニリン、アゾ染料、糖類の加水分解、タンパク質の検出反応、合成高分子化合物の生成など
●生物
生物の世界は無限だ。無数の種があり、無数の個体がいて、それぞれ無数のつながりを持っている。生物の世界の無限さを学ぼう。そして、ヒトの小ささを学ぼう。ヒトが偉大なのは自分の小ささを学ぶことができるからだ。ヒトの偉大さを学ぼう
無限の生物世界
ナゲナワグモ
北アメリカにはカウボーイがいる。ヒトではなくクモのカウボーイである。ナゲナワグモはぴんと張った糸の上で獲物を持つ。手には(足には?)、先にネバネバな玉をつけた糸を持っている。
ただ持つだけでは能がない。このクモは獲物のメスにそっくりな匂いを出して獲物をおびき寄せている。匂いにつれられてオスのガがやってきた。クモは投げ縄をクルクル回して、さっと投げる。ネバネバの玉にくっついてガは捕らえられてしまった。
無限の生物世界のほんの一例である。
●地学
観察・実習を可能な限り行い、地球や宇宙に対する関心や探求心を高め、地学的に探求する能力と態度を育てるとともに、基本的な概念や原理・法則を理解させ、科学的な自然観を育成する。
1年次においては、地球のことについて学び、3年次の自由選択においては、恒星や太陽について主に学ぶ。